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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome、SAS)は、睡眠中に一時的に呼吸が停止する状態が繰り返される症候群のことを指します。主には、睡眠中の喉の筋肉の緩みや喉の組織の異常により、気道が一時的に閉塞することによって引き起こされます。無呼吸により低酸素の状態となりますので、様々に病気では生命予後にも関わります。男性の10%以上、女性の3%以上に睡眠時無呼吸症候群が見られます。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状には、夜間のいびき、一時的な呼吸停止による覚醒、夜間多尿、日中の過度の眠気や集中力の低下があります。これらの症状がある場合、医師の診断と適切な検査が必要です。高血圧とも関係があり、脳卒中、心不全と冠動脈疾患は、睡眠時無呼吸患者に多いことが知られています。

睡眠時無呼吸症候群は大きく分けて以下の二つの主なタイプがあります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea、OSA)

気道が物理的に閉じられることにより、空気の流れが阻害されます。これは通常、喉の筋肉と組織の緩みが原因です。睡眠中に繰り返しの呼吸停止、低換気や呼吸努力をみとめます。

中枢性睡眠時無呼吸症候群(Central Sleep Apnea、CSA)

脳が正常に呼吸を制御できないために発生します。中枢性睡眠時無呼吸は、呼吸中枢に異常があるか、脳が十分な呼吸の指示を送らない場合に一時的に呼吸が停止します。心不全や中枢神経系の障害がその原因となることがあります。

睡眠時無呼吸症候群の主な治療法は、NCPAP(Nasal Continuous Positive Airway Pressure)と呼ばれる装置を使用する方法、口腔内装置(Oral Appliane:OA)です。減量は重要な治療法の一つですが、減量だけで治療することは難しいことが知られています。軽症例では、減量、アルコールや睡眠薬の中止など生活習慣の改善で良くなる場合があります。特定の症例では手術が検討されることがあります。

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